成分表示をみてもさっぱりわからない!

化粧品やシャンプーのパッケージの裏側には成分表示があります。2001年から全成分を表示しなければいけなくなったわけですが、 なんのこっちゃわからない難しい化学成分が羅列されているだけで、それらの成分がどんな働きをしているのか、危険なものなのか安全なものなのか の説明はないので、文系消費者にはさっぱりわからんのですよね。

無知な人はいつの時代に騙される。

法律を変えるのは政治家の仕事ですが、政治献金などで企業や特定の団体にお世話になっているのはご承知のとおり。 つまり、消費者ではなくメーカーに都合がいいような法改正などが行われている場合もあるってことです。

女の子

化粧品トラブルが一番頻発したのは1970~80年代といわれています。これを受けて1980年にアレルギーや発がん性、接触性皮膚炎の可能性がある成分として、 102種類の成分が表示指定成分になりました。その20年後、2001年の法改正によって指示指定成分は廃止されて現在も続く全成分表示の形になりました。

たまに「旧指定成分は無添加」なんて表記がある化粧品をみかけますが、それはかつて定められていた102種類の表示指定成分が含まれていないという意味です。 リスクある成分を含んでいないというアピールの1つなわけです。

とはいっても化粧品に配合できる成分というのは7,000~8,000種類あるといわれていて、このなかから10~40種類を組み合わせて化粧品を作るわけですが、 102種類の表示指定成分が含まれていないから安全とうわけではないというのは賢明なあなたならわかると思います。 7,000~8,000種類あるといわれる成分すべての安全性が試験によって確認されているわけではないからです。

安全性のアピールとしてよくある「無添加」「オーガニック」ですが、どちらも定義が不明確ですよね。何が無添加なのかはメーカーそれぞれで違いますし、 旧指定成分が無添加であっても、品質を維持するためには似たような成分を配合していることがほとんどです。

天然成分についても植物由来の成分が皮膚障害を起こすこともあるように合成成分より安全だという理屈は成り立ちません。 あくまで「肌にやさしい」イメージがあるだけで、実際に肌に優しく安全化というとまったく別問題だということです。 化粧品に配合されている以上、天然成分でも合成成分でも安全性に差はないと思ったほうがいいです。

メーカー側はどうせ文系消費者のやつらは成分表示なんてわからないと思ってます。だからイメージに訴えかけて安全性をアピールするわけです。 もちろんそこには事実を誤認させるものがあるというのはいうまでもありません。

無添加成分について知ろう!

「無添加」と効くと無条件で安心感を抱く人は多いんですが、逆に無添加であることのリスクとなるとそこまで頭が回らないという人が多いと思います。 ようするに品質が変質した化粧品というのは、それこそ皮膚にとっては害になるからです。

何が本当のリスクなのか?何のためにその成分(=化学物質)が配合されているのか、発がん性やアレルギーの可能性があるのだとしたら、 どれぐらいの量から危険になるのかをしっかり見極めないといけません。

1つアドバイスをすると、長らく化粧品に配合されてきた成分(たとえばシリコン)などはトラブルが少なく安全性が高いといえます。 そして究極のファイナルアンサーは、あれこれ心配するのなら化粧品自体を使うのを止めればいいということです。別に使わなくてもいいものですから。

シリコン

ノンシリコンシャンプーがブームになりましたが、典型的な印象操作でした。安全性・安定性ともすぐれた化粧品原料というのが通説です。 シクロメチコン、ジメチコン、シクロペンタシロキサンなどがよく使われています。

界面活性剤

水と油を混ぜ、化粧品の使用感や美容成分の浸透性を高めるなどの効果を発揮する。種類にもよりますが、皮膚にとっては刺激になります。

パラペン

化粧品の腐敗や変質を防ぐ目的で配合されるのが防腐剤ですが、その代表的な成分がパラペンです。その強力な殺菌力や抗菌力が皮膚にとって刺激になることもあります。

アルコール

「エタノール」と表記されているもので、清浄、殺菌、収れんを目的に配合されるのが多いです。ただ、赤くなったり、ピリピリした刺激を感じる人も多いです。

石油由来成分

BG(1、3-ブチレングリコール)、PG(プロピレングリコール)などのグリコール類が有名。保湿性と抗菌性があり、化粧品自体の抗菌にも使われます。

香料

天然香料と合成香料があり、原料臭を消臭したり、防腐の作用を期待して配合されます。ただ、アレルゲンになる成分もあるので注意が必要です。

着色料

タール(有機系)色素、塩基性染料、HC染料などいろいろ。安全性が確認された化粧品への配合が認められている有機性色素が法定色素83品目。無機性色素(カオリンなど)もあるが着色力は弱め。

それぞれメリットもあればデメリットもある感じですね。

イメージに惑わされることなく、配合成分の目的や効果、刺激の有無などのリスクを踏まえたうえで使うか使わないかを選ぶのは私たち消費者ということになります。 覚えておいてほしいのは、この世に完全に安全な物質など存在しないということです。

最初にもいいましたが、配合されている化学物質の肌やカラダへの影響が心配ならメイクもスキンケア化粧品もシャンプーも全部止めるという選択肢もありますし、実際そうしている人もいます。

全部やめてしまって何か問題が起きるかというと全然そんなことはありません。メイクやスキンケア化粧品、シャンプーは必需品だと思わされていますが、 実は嗜好品であって、なければないでなんとかなるもんです。

成分表示については化粧品であれば(医薬品医療機器法:旧薬事法)で決まられています。そのなかで覚えておいてほしいのは配合されている成分のメリットとデメリットを知ることに加えて、 パッケージや広告に載せられること、載せられないことがあるということです。

医薬部外品と化粧品とがある

化粧品に関しては「効く」というような言い回しは使えない。医薬部外品は特定の効果効能については謳える。 共通するのはいずれも人体に対する作用が緩和なものでないといけないということ。状態が変化したり、改善するような効果があるのは医薬品の範疇になります。

医薬部外品には全成分の表示義務がない

化粧品は全成分表示の義務がありますが、医薬部外品ついては国の承認を得ているということで全成分の表示義務がありません

プレスリリースも調べてみる。

パッケージや広告で掲載できる内容や文言には制限がありますが、それは販売を目的としているため。 化粧品の新商品発表のプレスリリースなどは販売ではなく「お知らせ」なので、どんな成分にはどんな効果があるということを詳しく説明しているケースがあります。

化粧品にしろ、医薬部外品にしろあくまで効果は「整肌作用」に留まるということですね。皮膚科の先生が保湿以外に化粧品を使う意味がないというのもそういう理由でしょう。 それから経皮毒とも少し絡んでくるんですが、化粧品は皮膚に浸透しません。

このあたり詳しくは、「化粧品の有害性」で説明しますが、界面活性剤で肌のバリアを破壊するので 肌の一番外側の角質層あたりまでは浸透しますが、それより下には化粧品の場合、浸透しませんし、しちゃいけません。皮下組織や脂肪に浸透した化学物質が蓄積することもないです。

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